『言の葉の庭』動画フルはこちら!主題歌は?あらすじ情報も!

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『言の葉の庭』は新作「君の名は。」でも注目の、新海誠監督の作品です。

センチメンタルなストーリーと美しい風景が彼の代名詞。「言の葉の庭」にも、新海作品ならではの感動と美しさがふんだんに詰め込まれています。

この記事ではのネタバレと見どころを紹介させていただきたいと思います。

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※内容は一部ネタバレを含みます。

 

あらすじ

靴職人になる夢をひたむきに追い続ける少年と、人生をうまく歩くことが出来なくなってしまった女性の物語です。

雨の日は学校へ行かず、公園で靴のデザイン画を描く高校一年生のタカオは、ある日、朝から缶ビールをあおる女性、ユキノに出会います。約束をするでもなく、雨の降る日に逢瀬を重ね、タカオは、ユキノが置かれているつらい状況を察します。

「あの人がたくさん歩きたくなる靴を作る。」
周囲の理解を得られずとも、自分の夢に向けて歩みを止めない少年は、つらい現実の中で歩みを止めざるを得なかった一人の女性のために、靴を作ると心に決めたのです。

感想

分かるような、分からないような、絶妙なバランスが散りばめられた映画です。

タカオを取り巻く環境だったり、ユキノの過去だったり。わかる部分と、なんとなく察せる部分と、見る側によってどうとでも解釈できる部分。

このあたりが本当に絶妙です。映画を見ている時よりも、むしろ見た後の方が色々と考えさせられました。46分という短い映画ではありますが、見終わった後、思いめぐらせる時間を考えると大満足な内容だと思います。

 

この作品の中には短歌が出てきます。

鳴る神の 少し響(とよ)みて さし曇り 雨も降らぬか 君を留めむ
これは、タカオとユキノが初めて出会ったとき、ユキノが去り際に言ったものです。その後、タカオはユキノの素性を知ることとなり、終盤に返歌を口にします。

鳴る神の 少し響みて 降らずとも 我(わ)は留まらむ 妹(いも)し留めば
女性から男性への「君」、男性から女性への「妹」は、短歌の中では恋仲の場合に使われます。

 

しかしこれは、作品を見て気になり、自分で調べてあとからわかったこと。

この二人の関係からいうと、こうやって含みをそれとなく持たせるのが限界で、この時点ではっきり言葉にするわけにはいかないんですね。

タカオもユキノも、自分が何を思い何を言っているか分かっていて、それでいてストレートに表現しない。

他にも、タカオの夢に対する家族の態度、ユキノを取り巻く人々、そしてユキノ本人。分かっているくせにそれをはっきりと言葉にしないシーンがいくつもあります。

 

だからこそでしょう、タカオがユキノに対し、言葉を選ぶ余裕もないほどに激しく思いをぶつけるシーンは、相当こみ上げるものがありました。

そんなタカオの思いに対し、ユキノがそれに応え、主題歌が流れます。もう思い出しただけで胸が熱くなる感じです。
 
そして、「靴」。最終的にタカオは靴を完成させます。

しかし、その靴は果たしてユキノの元へ届くのかどうか。

映画自体は終わりますが、物語の結末自体は訪れません。

見る人によってどうとでも解釈できるし、見る人によって考え方がちがうからこそ「こうあってほしい」というそれぞれの結末があり得るのだと思います。

 

 新海誠の代名詞の一つ、風景。この作品ではほぼ雨が降っていて、第3の主人公は「雨」と言っても過言ではないくらいです。

「ほしのこえ」や「秒速」も素晴らしかったのですが、「言の葉の庭」では、日々何気なく通り過ぎている風景が、雨を通してこれほど美しく表現できるものかと少し驚いてしまいました。

こんなにも色々な表情の雨があるものなんですね。

 

降り始めの暗い雨、陽が差し始めた明るい雨、激しい雨、優しい雨。二人が逢瀬を重ねた公園の東屋から落ちる雨粒や、都会のタイルを跳ねる雨粒。

 

雨を通した光の描写が本当に素晴らしく、二人の心情をより一層引き立てています。個人的に好きなのは、やはり、雨に濡れるマンションの階段をユキノが裸足で駆け降りるシーン。あの滑り方や水の跳ね方が大好きです。ユキノさん、走れ…!!

 

今はだれもが簡単に言葉を発することができ、言葉が巷に溢れています。でも、その中身は予測変換やテンプレであったり、ワンフレーズポリティクスのような削ぎ落とされすぎた表現だったり。

この現代で、あえてはっきり言わず、あえてしっかり表現せず、その中でやっとも思いで紡いだ言葉にすべてを託す。言葉の重みを改めて考えさせられた作品でした。「言の葉の庭」。あなたはこの結末をどう読むのでしょうか。

 

ちなみに主題歌についてですが言の葉の庭には主題歌はありません。

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